未処理の感情 本文紹介
本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.13
『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』本文を、少しずつご紹介していきます。
本文紹介vol.12はこちらから。
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【4nessCOLUMN1】
日本人が抱きがちな「歪んだ認知」①
謙虚さが美徳とされ、
恥の文化を根強く持つ日本人には、
誰もが抱きがちな「歪んだ認知(B)」が
いくつかあります。
その代表的なものが、
「人間関係が苦手」と「お金の話が苦手」
という認知でしょう。
これらのBが
現実にどんな影響を及ぼすか、
よくある例を紹介します。
《日本人によくある認知① 人間関係が苦手》
職場や学校などの人間関係が苦手。
とても辛いことですが、
人間関係が苦手という認知を
持っている人に多いのは、
「選ぶより選ばれる側の人間でいたい」
「人の言うことは聞かなければならない」
と思っている受け身タイプです。
人に選ばれる人と、
自分から人を選ぶ人は、
どちらが人間として成熟していると思いますか?
それは立場の上下関係などに関係なく、
自分が付き合いたい人を
自ら「選べる」人。
実は個が未成熟な人ほど、
「選ばれる自分」に価値を感じてしまうのです。
人間関係が苦手な「選ばれる側の人」は、
本当のところ
「すべての人から選ばれる自分でなければ価値がない」
と思い込んでいるフシがあります。
だからひとりでも「自分を選ばない」人がいると、
気になって仕方がなかったり、
傷付いたりするのです。
しかし、身の周りのすべての人から
熱烈な尊敬や賞賛を集めるなど、
冷静に考えれば誰にとっても無理なことです。
それはなぜなのか。
私の感情は私の責任であり、
相手の感情は相手の責任だからです。
野球のピッチャーがホームランを打たれ、
落ち込んでベンチに戻ってくるとしましょう。
仲間はピッチャーの心情を考えてそっとしておきますが、
ここで「無視された」と落ち込むピッチャーもいれば、
「ありがとう」と思うピッチャーもいるのが当たり前です。
相手を思った行動をしても、
相手がどう感じるかは私たちの責任外。
人間関係が苦手な人は、
その責任の境界線が曖昧です。
それは他人をコントロールしようとしたり、
他人にコントロールされたりしているのと同じこと。
なぜ、自分は人に選ばれないと憂鬱なのか。
そのBを丁寧に見つけていけば、
やがてそべての人に選ばれる必要などないことが
自ずと腑に落ちるでしょう。
そして自分にOKを出せる人は、
自分と違うところを持った他人にも
OKを出せるようになります。
嫌いな人や苦手な人さえも
少なくなっていくのです。
———————-vol.14に続く。
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本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.12
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本文紹介vol.11はこちらから。
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未処理の感情を使って、人生の主導権を取り戻す
もうお分かりですね。
私たちの現実を曇らせる未処理の感情とは、
世の中の価値観や他人の評価に振り回され、
コントロールされる自分そのもの。
未処理の感情は、
あなたに気付きをもたらすべく、
現実に問題と混乱を起こすことで
シグナルを送っている
とも言えます。
しかしこの感情は、
あなたが幼い頃から
心の奥に幾重にも積み重ね、
押し込んできたもの。
探し出すためには
少々の術が必要です。
そのためのツールが、
次章からお伝えする4nessコーピング。
材料はすべて自分の感情の中に
存在しているのですから、
どこに学びに行く必要もなければ、
材料を「使う」も「使わない」も
すべて自分で選べます。
たとえ「使わない」を選んだとして、
あなたは何も損をしない、
ということも覚えておいてください。
ただし積極的に「使う」と決めたなら、
あなたの現実は
まるでパタパタと音を立てるように、
勝手に変わり始めていくでしょう。
その先に待っているのは、
自分の能力を100%発揮しながら
「我(われ)がまま」に生きる、
成熟したあなた自身です。
マズローの欲求五段階説でいう五段階目、
世間や他人の価値観に囚われずに
「自分の人生を生きる力」を取り戻した、
本来のあなたなのです。
4nessコーピング受講生には、
未処理の感情を抑えていた
ブレーキの緩め方を知っただけで、
わずか数か月の間に
億単位の借金を返済したり、
年商が2倍になったり、
家族や夫婦間の問題を
次々と解決していった方々が
続出しています。
長年、心の奥に溜め込んだ未処理の感情は、
現実にそれだけ大きな影響を
及ぼすことがあるのです。
———————-vol.13に続く。
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本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.11
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本文紹介vol.10はこちらから。
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本来の自分で生きる―――マズローの欲求五段階説
「正しい人生の定義」は
世界のどこにもなく、
被害者・加害者・傍観者として生きることも
ひとつの選択肢にすぎません。
実際のところ、多くの人が
何らかの役割に囚われたまま、
「幸せだったな」と
人生を終えていったりするものです。
これは正誤の問題ではないのです。
ただ、あなたが
「役割を演じているかもしれない」
という疑問を持ち、
その状態から脱したいと思うのなら、
それもひとつの選択肢です。
人生の主導権をこの手に取り戻し、
自分の力を100%発揮しながら、
思うような人生を歩む方法はあります。
しかもその方法は、
驚くほどシンプルで簡単なこと。
被害者・加害者・傍観者の
いずれの役割もやめて、
その真ん中に立つ。
本来のあなた自身で生きればいいのです。
本来の自分で生きるとはどういうことか。
先に紹介した心理学者・マズロー博士の有名な理論
「欲求五段階説」をもとに説明しましょう。
マズロー博士によると、人間の欲求は
五段階のピラミッドのようになっています。
図を見てください。
「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」
という三段階までは、
食べることや安全な家に暮らす、
家族や仕事を持つといった、
自分の外側にある何かを対象とした「低次の欲求」です。
高度経済成長期の日本人は、
まさにこの「低次の欲求」を満たすことに
全力を注いでいました。
一方で現代の日本人は、
生まれながらに「低次の欲求」を
叶えられる状態にあります。
そしてある程度成長すると、
四段階目の「尊厳欲求(承認欲求)」、
他者から認められ、尊敬されたいという
内的な欲求を求められるようになります。
先に挙げた被害者・加害者・傍観者の状態で
人生を堂々巡りする人は、
三段階目の「社会的欲求」や、
四段階目の「承認欲求」を満たすことに懸命です。
しかし不思議なことに、
私の元へ訪れる受講生の多くは、
一見するとみな立派に自分の仕事を持ち、
家族や友人に囲まれて生活している人ばかり。
他者から見れば十分その欲求を
叶えているように見えるのに、
当の本人はどうしようもない欠乏感を
抱えているのです。
つまり、四段階目と五段目の
狭間にある何か。
これこそ、今の私たちがぶつかっている
最大の壁です。
そんな私たちが一番満足していないものは
何だと思いますか?
仕事、お金、それとも家族…?
私たちが最も認めたくない、
嫌いだと思っているのは、
他でもない「自分自身」なのです。
私たちは、
等身大の今の自分を直視できず、
「こんなはずではない」と、
常に自分以外の何かに夢を見てしまいます。
しかし実のところ、
「こんなはずではない」と、
等身大の自分にOKを出せない人は、
いつになっても人生の主導権を握れません。
五段階目の「本当のあなた」になるには、
ありのままの自分に直面化し、
OKを出してやる必要があるのです。
———————-vol.12に続く。
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本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.10
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2つ目の加害者を演じてしまうのは
どういう人か。
それは、何につけても
「私のせいで」
「私がこう言ったから」
「私がいたから」
などど自分を責めている人です。
彼らは一見、
周りを気にしている謙虚な人間のようでいて、
実は「私が、私が」と
常に自分のことばかり考えています。
では一体、
何のためにそうしているのでしょうか?
彼らはそうやって、
自分の世の中に対する影響力や
存在の大きさを確認したいからです。
自己中心的な彼らの周りには、
やがて必然的に
人が寄り付かなくなります。
意識のベクトルが
他者の方を向いているようで、
実は常に自分にしか
向いていないからです。
それでも「私が、私が」と
存在価値を確認したい彼らにとって、
実のところ「自分」は
とても稀薄な存在です。
心の中の何らかの未処理の感情が影響し、
自分には価値がないと
当然に思い込んでいるのです。
幸せは「自分」が感じて
初めて得られるものですから、
「自分」が希薄な彼らに、
幸せを受け取る力がないのは自明です。
では最後の傍観者(評論家)は
どうでしょうか。
傍観者で生きる人の意識は、
常に他人へ向いています。
彼らは
「あんなヤツはダメだ」
「ほら、だから言っただろう」
といった具合に、
自分を棚に上げて人を批評します。
批評する側にいれば、
自分の人生を始めなくてすむので気楽です。
それどころか、
自分が何かを成し遂げた気にさえなれるのです。
つまり傍観者として生きているうちは、
人生そのものが始まりません。
冗談のような話ですが、
このことに気付かなければ、
人生を始める前に、
身体の寿命が尽きてしまうことだってあるのです。
未処理の感情の権化とも言える
被害者・加害者・傍観者は、
あなたの心の中に
入れ替わり立ち替わり現れます。
現実に同じ問題が繰り返され、
人生に混乱がもたらされるとき、
人は必ずいずれかの役割に囚われています。
それは人生の主導権を、
潜在意識の中にいる「未処理の感情」に明け渡し、
「幸せを受け取らない」ように
コントロールされている状態です。
この事実を知ると、人は誰でも
「そんなはずない」
「ショックだ」
という反応を示します。
おそらく多くの読者も同じでしょう。
ショックという感情にも、
実は構造があります。
ショックとは、
自分の期待値と現実に
ギャップがあるときに起こる
心理的な反応。
よくよくその構造を見てみると、
すべて自分の中だけで
起こっている感情なのです。
ギャップに意気消沈してしまえば
それまでですが、
このとき
「期待値までの距離」を
「自分の可能性」として捉え直せば、
自分のすべきことが見えてきます。
それが、
挫折を原動力に現実を変える
ということです。
前進のファーストステップは、
自分の現在地を確認すること。
つまり
「うまくいかない」現実に
直面化することです。
「今でも十分だ」と思うなら、
それでもOKです。
しかし、
もし心に何か引っかかりを感じるなら、
自分で自分にこの質問をしてみる価値はあります。
「私はもしかして、
被害者・加害者・傍観者を演じてはいないか?」と。
———————-vol.11に続く。
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本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.9
『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』本文を、少しずつご紹介していきます。
本文紹介vol.8はこちらから。
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あなたの中の被害者・加害者・傍観者
「自分では意識していない未処理の感情」に
人生の主導権を明け渡しているとき、
私たちは必ず、
次のような役割を
無意識に演じてしまいます。
1/被害者
2/加害者
3/傍観者(評論家)
1ひ被害者意識で生きている人は、
自分の不幸をいつも自分以外の
「誰か」「何か」のせいにします。
この意識を持ち続けることには、
実は次のような
大きなメリットがあります。
・被害者だから自分は何もしなくていい。
・被害者になることで自分を傷付けた相手を加害者にし、攻撃できる。
・被害者(可哀想な自分)でいることで、自分の存在意義を確認できる。
しかし残念ながら、
被害者意識を持ち続けていると、
幸せを自ら「受け取らない」人になります。
幸せとは本来、
他人や誰かや何かと比べて
「計る」ものではなく、
本人が「感じる」ことでしか
得られないもの。
しかし、被害者意識を持ち続ける人は、
何を手に入れても
「まだまだ」
「これくらいでは幸せにはなれない」
と、自分の幸せに
いつまでも許可を出しません。
幸せを計るモノサシが、
自分ではなく他人や世間の価値観の中に
存在しているからです。
例えば、幼少期に親の苦労を
目の当たりにした人の中には、
潜在的に
「親よりも先に、簡単に幸せになってはいけない」
と幸せを拒むケースがあります。
なぜ、そんなことが起こるのでしょう。
そういった人は、
大好きな親が苦労する様子を見ていた
幼少期に感じた
「幸せに暮らしたい」
「贅沢をしたい」
といった感情を、
「感じてはいけない」と思い込み、
心の中に封じたからです。
そして自分の中に
「贅沢してはいけない」
といった価値観を形成します。
次章ではさらに詳しく解説していきますが、
簡単に言うとこれが
未処理の感情が人にもたらす作用です。
被害者意識で生きるひとはまた、
いざ幸せになれなかったとき、
その原因を
「世の中のせい」
「誰かのせい」
にできることについて、
繊細的に大きなメリットを
感じています。
「幸せになってしまうと
誰のせいにもできなくなる」
という恐れを、
幸せになることよりも
優先させているのです。
だから
「幸せになるための行動ができない」のです。
———————-vol.10に続く。
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本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.8
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本文紹介vol.7はこちらから。
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「自分を見失う」本当の意味
実際のところ
高度経済成長期まで、
「感情を感じないトレーニング」は
有効な手段でした。
自分の感情を無視してでも、
ガムシャラに働いて
物質的に満たされることが、
人々の喜びと幸せに
一応は繋がっていたからです。
しかし現代の私たちは違います。
物質的に満たされていますが、
社会や未来への不安は増すばかり。
従来のタスク重視、
お金やモノを得れば成功だという幸福論は
すでに通用しなくなりました。
個人の生きる意味や働く目的、
人生の喜びとは何か、
それをどう手にいれるか。
多くの人は今そこに悩んでいます。
心理学の世界では、
こういった状況を
「高次病」と呼びます。
正確には、アメリカの心理学者、
アブラハム・ハルロド・マズロー博士が
名付けました。
物質的に満たされた社会に
生まれた私たちは、
高度経済成長期の大人と比べると、
精神的に一段階上の次元を
生きています。
お金やモノは確かに
幸福の一助となりますが、
今はそれをどう手に入れ、
どんなふうに活用できるかで、
心の充足感がまるで違ってしまう時代です。
つまり人類の脳や心そのものが、
進化を続けているのです。
事業を成功させて大金を手にしても、
夫婦生活は冷めきっている経営者。
やりたいこと、
楽しいことが見つからないと、
アルバイトを転々とするフリーター。
「幸せな奥さん」の夢を叶えたのに、
生きがいがないと嘆く主婦。
三者は実際、私の講座に訪れた受講生たち。
社会的な立場でいうと違った存在です。
ただ、心にどこか空虚さを感じ、
生きる意味を見失っているという点では、
みな同じように見えました。
彼らが見失っていたのは、
実のところ「生きる意味」ではありません。
人生に何かが足らないと苦悩するとき、
人は往々にして「自分」を見失っています。
では、自分を見失うとはどういうことか。
それこそ未処理の感情を心の箱の中に押し込め、
感情を感じなりフリをし続け、
幸せになるための「タスク」を
こなしてきた結果なのです。
オーストラリアの精神分析者、
フロイト博士は、
私たちが認識できる意識は、
氷山の一角でしかないと説きました。
フロイトによると、
私たちの意識は約10%未満の建材意識と、
90%以上の潜在意識で構成されています。
人が「私はこう思っている」と
認識できている意識は、
全体の10%にも満たないのです。
沸き起こったものの
どう扱っていいかわからず、
心の箱の中に押し込んだ未処理の感情は、
90%以上の潜在意識に刻まれます。
それがやがて私たちの現実において、
知らぬ間に大きな影響力を
持つようになるのです。
つまり自分を見失うとは、
自分の人生が「未処理の感情」に
コントロールされている状態なのです。
———————-vol.9に続く。
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本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.7
『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』本文を、少しずつご紹介していきます。
本文紹介vol.6はこちらから。
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感情を抑えることに
7割のエネルギーを費やす現代人
私たちの日常には、
「ストレスやマイナスの感情を
持たないフリをしなければならない」場面が
あちこちに存在しています。
例えば、朝の満員電車の不快さ。
上司や取引先から降りかかる理不尽な叱咤や、
夫婦間でくすぶる不満やイライラ、
社会に対する不安や怒り。
イヤな出来事に対して、
心の奥底では「キツい」「辛い」と
感じていても、
日々のタスクに追われる現代人は、
その感情をいちいち意識していられません。
些細な感情に振り回されていると、
日常のサイクルが回らなくなり、
この社会をうまく生きていけないと
思っているからです。
そこで私たちは、
気付くと都合が悪い感情を、
心の箱の中にギュッと押し込んでいきます。
例えば、部下が上司の説教を
適当に受け流すことはよくあります。
ただし、本当の意味で
「適当に受け流している」部下は少数派でしょう。
彼らは「傷付いた」ことを
認めてしまうと先に進めないために、
「適当に受け流すフリ」をしているのです。
そして多くの人は同じようなことを、
子どものころからずっと続けています。
つまり、感情を感じないフリをするのは、
ストレスに対する心の防衛反応であり、
組織の秩序やサイクルを
保つための工夫でもあるのです。
だから、決して悪いことではありません。
しかし、日常的に
「感じないフリ」を繰り返すと、
感情のアンテナはやがて錆びつき、
鈍感になってしまいます。
これこそ、
私たちが幼いころから繰り返してきた
「感情を感じなりトレーニング」なのです。
日常のあちこちで生じた、
「感じなかったことにしている」感情は、
決してあなたの中に
生まれなかったわけではありません。
未処理のまま「感じてはいけない」と
心に封じてしまっているだけなのです。
この封じられた感情は
いつしか火山のマグマのごとく煮えたぎり、
心の中で噴火寸前の状態にまで
ふくれあがっていきます。
これが、自分で味わうことができずに、
箱に入れてしまった感情。
つまり、未処理の感情です。
マグマのごとく吹き上げてきそうな未処理の感情は、
日常で受ける些細なストレスに過敏に反応し、
キレる、癇癪を起こす、涙があふれるといった
現実への作用を及ぼしていきます。
当然、一人ひとりがそれを抑えなければ、
私たちは今の社会生活を継続させられません。
現代人の多くは、
人生を発展させるエネルギーの約7割を、
爆発しそうな感情を抑えるための
ブレーキに使っていると言われています。
つまり私たちは、肝心の人生を前進させることに、
残り3割のエネルギーしか使えていない。
だから、現実がいつまでも思い通りに進まないのです。
「頑張り屋」、「努力家」と称される人ほど、
「進みが遅い」と感じて、
さらに懸命にアクセルを踏むでしょう。
しかしそれでは、
アクセルとブレーキを
両方同時に踏んでいるようなもの。
このままでは、
エンジンがいつか焼き切れてしまいます。
———————-vol.8に続く。
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本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.6
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本文紹介vol.5はこちらから。
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未処理の感情を持っていることがダメだ、
と言っているわけではありません。
ここではまず、
「ストレスという言葉に逃げても、
問題の解決にはならない」と
感じられる力が、
あなたにあることに
気付いてほしいのです。
世の中には瞑想やヨガなど、
内観の方法を説いた書物やワークショップが
数多くあふれ、
そこには必ず
「ストレスがなくなる」
「悩みが消える」
といった売り文句がセットになっています。
手法は使い手によって、
その有効性に差が出ます。
もちろん、
自分に立ち返る時間を持つことは有意義ですが、
本人の成熟度が増していないことには、
本当の内観には
なかなか辿り着けるものではありません。
精神性の成熟は、
学びを人生に活かす力を得て、
初めて促されます。
それこそが、
自分の心や感情を
自分で適切に取り扱う力なのです。
だからこそ、
最初の一歩となる
「気付く力」は大切です。
自分の感情を取り扱う力がないと、
人はそのモヤモヤを
「どうでもいい」
「面倒臭い」と
受け流してしまうものです。
つまり、
モヤモヤする感情を
感じられるあなたには、
感情を取り扱える力があるということ。
なぜならそのモヤモヤこそ
「未処理の感情」の可能性があるからです。
では、「未処理の感情」とは
一体何なのでしょうか。
まずは、
これがどのようにして生まれるのかを
見ていきましょう。
———————-vol.7に続く。
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本文紹介vol.4はこちらから。
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あなたが感じている違和感や「モヤモヤ」の正体
あなたは今まで、成功のための学びを深め、
さまざまな決断をしてきたはずです。
結果、ビジネスやお金などの面で、
ある程度の成果は出ているかもしれません。
しかし本当のところ、
心の奥底にあるモヤモヤした「何か」は、
未だ消えていないのではないでしょうか。
「自分にはもっとできるはず」
「まだまだ違う世界があるはず」
「一時は解決できた気がしたけれど、最近また心がザワついてきた」
そんな言葉にならないモヤモヤした感情が、
自分の中に渦巻いてはいませんか?
そこでまずは、モヤモヤの正体―――――
自分の感情を探ってみましょう。
具体的な例で考えてみます。
もし、あなたがストレスを逃げ向上に使う同僚に
「辛いのはお前だけじゃない!みんな頑張っているんだ!」という
イラッとした感情を抱いたとしたら。
そのときの心の様子も見ていきましょう。
次の3つのステップで考えてみてください。
1/フラストレーション
2/過去に自分がやめた手法
3/悲しみ
まずは、1の「フラストレーション」を
チェックしてみましょう。
あなたのイラッとした原因が
フラストレーションならば、
お酒を飲んだり、運動したり、
カラオケで歌ったりなどの対処で
比較的ラクに発散できてしまうはずです。
しかし発散してもまだ何か
モヤモヤした感情が残るなら、
2の「過去に自分がやめた手法」を
見る必要があります。
「過去に自分がやめた手法」とは、
過去に自分が経験した出来事や、
ドラマや映画、漫画などの登場人物から影響を受けて、
自分で自分に禁じた「手法」のこと。
その手法を易々と使っている
他人に対して湧く怒りです。
例えば「ラクするために嘘をついてはいけない」とか。
「このくらいで泣いてはいけない」といった
ケースがよくあります。
過去に「このくらいのことでストレスと感じてはダメ!」と
自分に禁じたから、
「これくらいのこと」を「ストレスだ」と
愚痴る他人を見るとイラつくのです。
さらに、そこには必ず、
3の「哀しみ」も隠れているはずです。
哀しみは、過去の自分が
ひとりで辛い出来事を乗り越えたとき、
その苦しみを誰にも言えず、
ヘルプを出せなかった経験が
作り出す感情のことです。
怒りの裏側には、必ず
「理解してもらえなかった」
「誰も気づいてくれなかった」という
哀しみがあるものです。
ストレスを愚痴る他人にイラッとしたとき、
それがただのフラストレーションならば、
発散することで素直に
「そうだったな」と
思える場合もあります。
ただし、
常に2や3のモヤモヤとした感情を
伴っているのだとしたら、話しは別。
そこには必ず、
あなたに取り扱ってもらいたがっている
「未処理の感情」が隠れていると
考えていいでしょう。
———————-vol.6に続く。
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本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.4
『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』本文を、少しずつご紹介していきます。
本文紹介vol.3はこちらから。
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確かに、現在は何かと
「ストレスフル」と形容される世の中です。
国は2016年度から
企業にストレス検査を義務づけ、
社会におけるメンタルヘルスの
本格的な改善へと動き始めました。
メディアにも
「マインドフルネス」や「引き寄せ」を始め、
日々「ストレスをなくす」「幸せになる」ための
ノウハウが踊っています。
2016年6月に「NHKスペシャル」で放映された
キラーストレス特集が、
各方面から大反響を呼んだのも
記憶に新しいところです。
人の生命をおびやかすキラーストレスは
恐ろしいものです。
現代人の脳の扁桃体
(ストレスホルモンを分泌する司令塔)は、
生活環境や国を問わず、
世界全体で敏感になっている傾向があります。
最新の脳科学や生物学の研究では、
親のストレス過敏が子どもに遺伝したり、
親のストレスフルな養育環境が、
子どもの脳の扁桃体を
ストレス過敏にしたりすることもわかってきました。
とはいえ、そもそも人が生きていく限り、
ストレスがなくなることはありません。
ストレスはただの外部刺激だからです。
その外部刺激を「苦しい」と解釈し、
受け取っているのは
他でもない私たちの脳であり、思考の癖です。
さらに多くの人は、
ストレスが苦しいのはもはや仕方がないことで、
それは休息や癒しを得れば解決できるとか、
仕事を成功させれば
「いつか、勝手に」なくなるものだと解釈し、
無意識に信じてしまっているようです。
30年近く人の心を見つめてきた私が思うのは、
ストレスに苦しむ現代人の多くは、
自分の心の取り扱い方に不慣れなだけということ。
考えてみてください。
人が幸福を感じるのも、
また脳であり、心、感情です。
自分の外側から
どんなノウハウや宝物を与えられたとしても、
心にそれを
「受け取り」、「感じる」力がなければ、
いつまで経っても
幸福を感じることはできません。
知識は力です。
しかし知識をただ「知っている」ことと、
それを「使える」「やれる」ことには、
大きな違いがあります。
自分の心を取り扱うためには、
心の構造と仕組みを知り、
そのうえで自分の現実や感情に
直面化する力を
つけていくことが必要なのです。
私のクライアントや受講生では、
見るからに「ストレスフル」な
状態に悩んでいる人は少ないです。
心身の健康度も高く、
「ストレスなど感じていない、それが問題なのではない」と
キッパリ言い切る人が大半です。
なぜなら彼らは、
あくまで課題を見ているからです。
ストレス解消は確かに大切なこと。
でも実はその中に、
本当に向き合わなければならない「何か」がある。
漠然とかもしれませんが、
彼らはきっとその「何か」を感じているのです。
———————-vol.5に続く。
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