本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.10
『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』本文を、少しずつご紹介していきます。
本文紹介vol.9はこちらから。
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2つ目の加害者を演じてしまうのは
どういう人か。
それは、何につけても
「私のせいで」
「私がこう言ったから」
「私がいたから」
などど自分を責めている人です。
彼らは一見、
周りを気にしている謙虚な人間のようでいて、
実は「私が、私が」と
常に自分のことばかり考えています。
では一体、
何のためにそうしているのでしょうか?
彼らはそうやって、
自分の世の中に対する影響力や
存在の大きさを確認したいからです。
自己中心的な彼らの周りには、
やがて必然的に
人が寄り付かなくなります。
意識のベクトルが
他者の方を向いているようで、
実は常に自分にしか
向いていないからです。
それでも「私が、私が」と
存在価値を確認したい彼らにとって、
実のところ「自分」は
とても稀薄な存在です。
心の中の何らかの未処理の感情が影響し、
自分には価値がないと
当然に思い込んでいるのです。
幸せは「自分」が感じて
初めて得られるものですから、
「自分」が希薄な彼らに、
幸せを受け取る力がないのは自明です。
では最後の傍観者(評論家)は
どうでしょうか。
傍観者で生きる人の意識は、
常に他人へ向いています。
彼らは
「あんなヤツはダメだ」
「ほら、だから言っただろう」
といった具合に、
自分を棚に上げて人を批評します。
批評する側にいれば、
自分の人生を始めなくてすむので気楽です。
それどころか、
自分が何かを成し遂げた気にさえなれるのです。
つまり傍観者として生きているうちは、
人生そのものが始まりません。
冗談のような話ですが、
このことに気付かなければ、
人生を始める前に、
身体の寿命が尽きてしまうことだってあるのです。
未処理の感情の権化とも言える
被害者・加害者・傍観者は、
あなたの心の中に
入れ替わり立ち替わり現れます。
現実に同じ問題が繰り返され、
人生に混乱がもたらされるとき、
人は必ずいずれかの役割に囚われています。
それは人生の主導権を、
潜在意識の中にいる「未処理の感情」に明け渡し、
「幸せを受け取らない」ように
コントロールされている状態です。
この事実を知ると、人は誰でも
「そんなはずない」
「ショックだ」
という反応を示します。
おそらく多くの読者も同じでしょう。
ショックという感情にも、
実は構造があります。
ショックとは、
自分の期待値と現実に
ギャップがあるときに起こる
心理的な反応。
よくよくその構造を見てみると、
すべて自分の中だけで
起こっている感情なのです。
ギャップに意気消沈してしまえば
それまでですが、
このとき
「期待値までの距離」を
「自分の可能性」として捉え直せば、
自分のすべきことが見えてきます。
それが、
挫折を原動力に現実を変える
ということです。
前進のファーストステップは、
自分の現在地を確認すること。
つまり
「うまくいかない」現実に
直面化することです。
「今でも十分だ」と思うなら、
それでもOKです。
しかし、
もし心に何か引っかかりを感じるなら、
自分で自分にこの質問をしてみる価値はあります。
「私はもしかして、
被害者・加害者・傍観者を演じてはいないか?」と。
———————-vol.11に続く。
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