本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.8

2017年07月04日 | お知らせ, 未処理の感情 本文紹介

『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』本文を、少しずつご紹介していきます。

本文紹介vol.7はこちらから。

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 「自分を見失う」本当の意味

実際のところ
高度経済成長期まで、
「感情を感じないトレーニング」は
有効な手段でした。

自分の感情を無視してでも、
ガムシャラに働いて
物質的に満たされることが、

人々の喜びと幸せに
一応は繋がっていたからです。

しかし現代の私たちは違います。

物質的に満たされていますが、
社会や未来への不安は増すばかり。

従来のタスク重視、
お金やモノを得れば成功だという幸福論は
すでに通用しなくなりました。

個人の生きる意味や働く目的、
人生の喜びとは何か、
それをどう手にいれるか。

多くの人は今そこに悩んでいます。

心理学の世界では、
こういった状況を
「高次病」と呼びます。

正確には、アメリカの心理学者、
アブラハム・ハルロド・マズロー博士が
名付けました。

物質的に満たされた社会に
生まれた私たちは、
高度経済成長期の大人と比べると、
精神的に一段階上の次元を
生きています。

お金やモノは確かに
幸福の一助となりますが、

今はそれをどう手に入れ、
どんなふうに活用できるかで、
心の充足感がまるで違ってしまう時代です。

つまり人類の脳や心そのものが、
進化を続けているのです。

事業を成功させて大金を手にしても、
夫婦生活は冷めきっている経営者。

やりたいこと、
楽しいことが見つからないと、
アルバイトを転々とするフリーター。

「幸せな奥さん」の夢を叶えたのに、
生きがいがないと嘆く主婦。

三者は実際、私の講座に訪れた受講生たち。
社会的な立場でいうと違った存在です。

ただ、心にどこか空虚さを感じ、
生きる意味を見失っているという点では、
みな同じように見えました。

彼らが見失っていたのは、
実のところ「生きる意味」ではありません。

人生に何かが足らないと苦悩するとき、
人は往々にして「自分」を見失っています

では、自分を見失うとはどういうことか。

それこそ未処理の感情を心の箱の中に押し込め、
感情を感じなりフリをし続け、
幸せになるための「タスク」を
こなしてきた結果なのです。

オーストラリアの精神分析者、
フロイト博士は、
私たちが認識できる意識は、
氷山の一角でしかないと説きました。

フロイトによると、
私たちの意識は約10%未満の建材意識と、
90%以上の潜在意識で構成されています。

人が「私はこう思っている」と
認識できている意識は、
全体の10%にも満たないのです。

沸き起こったものの
どう扱っていいかわからず、
心の箱の中に押し込んだ未処理の感情は、
90%以上の潜在意識に刻まれます。

それがやがて私たちの現実において、
知らぬ間に大きな影響力を
持つようになるのです。

つまり自分を見失うとは、
自分の人生が「未処理の感情」に
コントロールされている状態なのです。

 

———————-vol.9に続く。


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