本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.4

2017年06月07日 | 未処理の感情 本文紹介

『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』本文を、少しずつご紹介していきます。

本文紹介vol.3はこちらから。

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確かに、現在は何かと
「ストレスフル」と形容される世の中です。

国は2016年度から
企業にストレス検査を義務づけ、
社会におけるメンタルヘルスの
本格的な改善へと動き始めました。

メディアにも
「マインドフルネス」や「引き寄せ」を始め、
日々「ストレスをなくす」「幸せになる」ための
ノウハウが踊っています。

2016年6月に「NHKスペシャル」で放映された
キラーストレス特集が、
各方面から大反響を呼んだのも
記憶に新しいところです。

人の生命をおびやかすキラーストレスは
恐ろしいものです。
現代人の脳の扁桃体
(ストレスホルモンを分泌する司令塔)は、
生活環境や国を問わず、
世界全体で敏感になっている傾向があります。

最新の脳科学や生物学の研究では、
親のストレス過敏が子どもに遺伝したり、
親のストレスフルな養育環境が、
子どもの脳の扁桃体を
ストレス過敏にしたりすることもわかってきました。

とはいえ、そもそも人が生きていく限り、
ストレスがなくなることはありません。

ストレスはただの外部刺激だからです。
その外部刺激を「苦しい」と解釈し、
受け取っているのは
他でもない私たちの脳であり、思考の癖です。

さらに多くの人は、
ストレスが苦しいのはもはや仕方がないことで、
それは休息や癒しを得れば解決できるとか、
仕事を成功させれば
「いつか、勝手に」なくなるものだと解釈し、
無意識に信じてしまっているようです。

30年近く人の心を見つめてきた私が思うのは、
ストレスに苦しむ現代人の多くは、
自分の心の取り扱い方に不慣れなだけということ。

考えてみてください。
人が幸福を感じるのも、
また脳であり、心、感情です。

自分の外側から
どんなノウハウや宝物を与えられたとしても、

心にそれを
「受け取り」、「感じる」力がなければ、
いつまで経っても
幸福を感じることはできません。

知識は力です。
しかし知識をただ「知っている」ことと、
それを「使える」「やれる」ことには、
大きな違いがあります。

自分の心を取り扱うためには、
心の構造と仕組みを知り、
そのうえで自分の現実や感情に
直面化する力を
つけていくことが必要なのです。

私のクライアントや受講生では、
見るからに「ストレスフル」な
状態に悩んでいる人は少ないです。

心身の健康度も高く、
「ストレスなど感じていない、それが問題なのではない」と
キッパリ言い切る人が大半です。

なぜなら彼らは、
あくまで課題を見ているからです。

ストレス解消は確かに大切なこと。
でも実はその中に、
本当に向き合わなければならない「何か」がある。

漠然とかもしれませんが、
彼らはきっとその「何か」を感じているのです。

———————-vol.5に続く。


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