本文紹介【未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する】vol.1

2016年11月20日 | 未処理の感情 本文紹介

『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』

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はじめに

 あなたが、本書を手に取った理由は何だったでしょうか?

もしかすると、タイトルの「未処理の感情」というキーワードに、何となく心引かれ、反応したからかもしれません。

「未処理の感情」——このワードを見て、「そういえば、私にもそういう感情が…」、あるいは「気になっていた過去の出来事が、ふと思い浮かんだ」と感じた人も少なくないはずです。

それは小さな”気付き”ですが、大きな”きっかけ”に成り得るものです。

簡単に言うと、私たちの現実に立ちはだかる課題や悩みの大半は、自らの心の内にある未処理の感情が引き起こしています。

お金がない、
ビジネスがうまくいかない、
仕事が楽しくない、
夫婦仲が悪い、
恋愛や結婚ができない、
子育て、
人付き合いが苦しい。

これらの悩みにかかわる未処理の感情は、自身で丁寧に取り扱わない限り、心の中で一生くすぶり続け、あなたの行動にブレーキをかけるなどの妨げとなってしまうのです。いくら成功法則などを学んで、どんなテクニックやスキルを身につけても、その感情に直面しない限り、現実の課題は繰り返されると言ってもいいでしょう。

あなたも、もしかすると薄々感じているかもしれません。

世の中はすでに、過去の成功法則やノウハウだけでは通用しない時代に入りました。

何かを学ぶとか、知っていること以上に、それを取り扱うあなた自身の力が問われている。
時代を生き抜くキーワードは、もはやノウハウ=know howではなく、ノウフー=Know whoへと切り替わったのです。

私が主宰する「4nessコーピング講座」でお伝えしているのは、あなたの行動を引っ張っている「未処理の感情」に気付き、人生をラクに前進させるたもの力に変えていくという術(すべ)です。

私は、大学時代に引きこもり生活に陥りました。
最後の学生生活という大人として個を確立していく過程の中で、自分の感情と社会生活に折り合いをつけることができず、どう生きていいかわからなくなてしまったからです。

今思えばあの頃の私は、自分の取り扱いにあまりにも不慣れで、キャラクターを演じることはできても、肝心の自分自身を見失っていたと思います。
この状況を何とか打破したいと願った私は、「自分の人生を生きる力」をつけようと人の心を学び、自らの人生を実験台として、さまざまな心理学の実践と活用を積み重ねてきました。

29歳で創業してからは、九州でエステティックサロンを経営しながら、老若男女を問わず、延べ2万人以上のセッションをしてきた経験があります。
身体と心、両方からアプローチする私のエステティックサロンは評判を呼び、数年後には九州で全6店舗を展開。そのうち、仕事や会社経営などにまつわるセッションの要望も、多方面からいただくようになりました。

そのプロセスから生まれたのが、さまざまな心理学の理論をヒントに、大人から子どもまで誰もが使える術としてブラッシュアップしてきた「4nessコーピング」です。現在の私はすでにエステの経営を手放し、この術をぶら下げて、行商人のように日本全国を飛び回る日々を送っています。

コーピングとはアメリカの心理学者、R.S.ラザルス博士が考案した「ストレス対処」を意味する心理学用語「ストレス・コーピング」からきています。

しかし私の4nessコーピングは、いわゆる気分転換や癒しと呼ばれるような、一時的なストレスの解消を目的とした対処法ではありません。むしろ自らのストレスに直面化し、心の成熟を促すためのヒントとして活用するのです。

その鍵となるのが、本書のタイトルにもある「未処理の感情」。

未処理の感情は、その存在に本人が気付けた時点で、現実を前進させるための力に変わる性質を持っています。自分の心の中にある燃料を使うだけで、現実をラクに生きていくことが可能になるのです。

どんなに奔放で幸せそうに見えても、未処理の感情がない人などいません。

言ってみれば未処理の感情は、あなたの伸びしろそのものでもあります。

———————-vol.2に続く。


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